土鍋 LOVER・チルルです☆
ズボラめし的ライフスタイルにあまりにもぴったりなんで、一年中毎日のように使っています。だって料理してそのままテーブルにどーん、って出せるでしょ。
土鍋はまるで生き物。愛情を注いで大切に扱ってあげましょう。
といってもポイントさえ押さえれば大したことはないので、気楽に目を通してくださいな。
ここでは一般的な土鍋のお手入れ方法をご紹介。
土鍋の種類によってお手入れ方法が微妙に異なるため、くわしくはメーカーや販売店のホームページで確認するか問い合わせてください。
使い始めとメンテナンスに「目止め」
新品の土鍋を使い始める前に
土鍋などの土モノの表面には無数の目に見えない小さな穴があり、煮汁や油分が入り込むと割れやすくなったり、においやシミの原因となります。
そこで大切なのが「目止め」。土鍋の表面にでんぷん質でコーティングを施し、水のしみ込み、におい、汚れをつきにくくする作業です。まっさらの土鍋を使い始める前に必ず行いましょう。目止をすることで土鍋が割れてしまう危険を避け、よい状態で長持ちさせることができます。
メンテナンスとして
定期的に目止めを行って、土鍋をよい状態に保ちましょう。小さなひびであれば、でんぷん質で目詰まりさせて修復可能です。
*「使い初めの目止めが不要」とされている土鍋でも、特に白い土鍋の場合は、醤油などで着色させないためにも目止めすることをおすすめします。
目止めにはお粥、片栗粉、小麦粉で行う方法があります。お米のとぎ汁で目止めする方法もよく紹介されていますが、濃度が薄すぎるのではないかしら。
お粥で目止めする方法
- 土鍋を水で丁寧に洗い、しっかり乾燥させる
*内部に水分が残ったまま加熱しないこと!ヒビ割れの原因になります。 - 土鍋に8分目ほどの水と炊いたご飯(大盛り1杯分くらい)をほぐし入れ、弱火でコトコト炊く
*お粥は必ず炊いたご飯から作ってね。お米から炊くと粥状になるまで時間がかかり、その前に水が土鍋に浸透して水漏れやひびの原因になります。 - お粥が炊き上がったら火を止め、フタをして一晩おく
- お粥を取り出し、水洗いして乾燥させる
*お粥は食べられます。ムダなし・美味しいよ!
片栗粉・小麦粉で目止めする方法
- 土鍋を水で丁寧に洗い、しっかり乾燥させる
*内部に水分が残ったまま加熱しないこと!ヒビ割れの原因になります。 - 土鍋の8分目まで水を入れ、片栗粉または小麦粉を大さじ2杯ほど入れてよく溶かす
- 弱火にかけ、ときどきヘラでかき混ぜながら加熱する
- 沸騰後、さらに15分間煮て火を止め、フタをして一晩置く
- 中身を取り除き、スポンジで水洗いして乾燥させる
目止めを済ませたら、いよいよ土鍋ライフのはじまり〜!
土鍋の洗い方
急激な温度変化に弱いため、水で洗う場合は冷めてから洗うようにします。
洗剤はなるべく使わないで。少々の油ならお湯で落ちます。洗剤やせっけんを使う場合はすぐに洗い流すようにします。ステンレスタワシは傷になるといけないので使わないように。
保管方法
土鍋は湿気が苦手。においやカビの原因になります。使用後はすぐに洗って乾かし、風通しのよいところに保管します。
チルルは鍋底の密着を避けを通気よく保つため、いつもコンロかラックの上に置いています。
炊飯用の土鍋は週1回程度しか使わないため、洗ったら水気をふき取り、少し空焚きした後そのまま一晩コンロの上で乾かし、翌朝に底面を上にひっくり返してキャビネットに保管しています。
引っ越しなどでしばらく箱に収納しなければならない場合は、1、2週間ほど使用を控え完全に乾いてから収納すると安心。見た目はしっかり乾いていても厚みの内部に水分が残っているとカビの原因になるからです。チルルは引っ越しのため箱に収納してカビさせてしまったことがありました・・。
カビを生やしてしまったら?
カビをこすり洗い流した後、8分目まで水を入れて15分ほど煮沸します。酢を大さじ2~3杯入れるとさらに効果的。その後よく乾かします。
チルルもこのお手当の後、お腹を壊すことなく快適に使い続けています。土鍋の中のものを腐らせてしまった場合も、水を入れて煮沸すれば殺菌されるので心配無用。
においが気になったら?
土鍋に8分目までの水と茶殻つかみを入れ10分ほど煮立たせるとにおいを消せるとのこと。
お茶の消臭パワーってすごいもんね。土鍋ではまだ試したことがないですが、魔法瓶に入れたハーブティーの香りは番茶ですっきりとれました。
焦がしてしまったら!
土鍋は傷つきやすいため、ステンレスタワシやクレンザーは厳禁!クレンザーの成分が吸収されるのもヤですよね。
→ マスタークックの土鍋は軽くならステンレスタワシでこすってもだいじょうぶとのことです。
焦げ付きは重曹かクエン酸(または酢)を使って落とせます。酸性の汚れには重曹、アルカリ性の汚れにはクエン酸(酢)を使用。
重曹の場合:大さじ3〜4杯
クエン酸の場合:大さじ3〜4杯
酢の場合:50ml〜80ml
焦げの落とし方
- 土鍋にお湯を張って焦げをふやかし、スポンジでこすってできるだけ落とします。
- 土鍋に8割の水と重曹、クエン酸、酢のいずれかを入れ中火にかけ、2、3分沸騰させた後、火を止めてフタをしたまま一晩おきます。
- 中の水を捨て、焦げをスポンジでこすってみて取れなければ重曹をふりかけてこすります。
(重曹の研磨作用を利用)
*大がかりなコゲ落としをした後は目止めをしてあげましょう。
▽ 焦げの落とし方について詳しくはこちらの実践解説をごらんください ▽
以上、つらつらとリストアップしましたが、ポイントを押さえれば大変ではありません。テフロン加工の炊飯釜やフライパンなどよりタフで長持ち。末永〜いおつきあいしましょ☆
Peace, またね!