食品添加物「無添加」食品のメリット・デメリット

Hi-gh ☆ チルルです。

調味料や加工食品を買うとき、パケージの「裏チェック」してますか? 私は初めて買う食品は基本ぜんーぶ裏を見ます。 なぜなら体に不要な食品添加物はできるだけ体内に入れたくないからです。 オーガニック、無添加食品に切り替えてアトピーをコントロールできるようになったため、食を選ぶことを大切にしています。

食品添加物は、厚生労働省により認められたものだけが使用可能で安全であると言われていますが、はたしてそうなのでしょうか?

自然食品店では無添加のものを購入するのは簡単ですが、普通のスーパーでは無添加のものは少数派で、「伏せたトランプの中からたった1枚あるかもしれない望みのカードを見つけるまでひたすらひっくり返しては戻す」ような作業になってしまいます。

とっても嫌な客?

いえ、そんなことないです! 消費者は「知る権利」、「選ぶ権利」、そして「社会を変える力」があるのです。 食品添加物は、あなたの健康のためを思って使われているのではないのですから。。。 では、詳しく見ていきましょう。

食品添加物とは

添加物とは、食品の製造過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの

食品安全委員会 | 内閣府 

食品添加物を使う主な目的

ひとことで言うとズバリ、

コストを下げる

ではないでしょうか。
まあ、その他にもインスタント食品のように機能を達成するために使われてもいますが、 主な目的は「コストを下げる」でしょう。

一般的に次のような目的が挙げられています。

  • 保存性を向上する
  • 少量で味と香りをつける
  • 食感を出す
  • 見た目をよくする
  • 栄養添加
  • 加工しやすくする

では、どのようにしてコスト低減を達成できるかというと

保存性を向上する → 保存期間を延ばすことができれば当然売る期間を延ばすことができ、 廃棄量が減ります。消費者にとっても、購入後すぐに食べなくてすむため買う行動につながりやすくなり、売上向上につながります。

味と香りをよくする → 素材がよくなくても人工的に味や香りをつけてごまかすことができます。バニラビーンズなど本物の原料を使うと高くつきますが、合成香料を使うとわずかなコストで済みます。

食感を出す → サクサク感を出すために使用されるショートニングなど、バターや良質の植物油に比べて安価。

見た目をよくする → コンビニなどのおにぎりや弁当のお米は、古古米などそのままでは食べられないような質のお米を新米のようにするため、グリシンや低質の植物油脂などの添加物でツヤ出し、風味づけをしています。

栄養添加 → 安価に食品に付加価値を与えることができます。食品そのものが栄養たっぷりと思いきや、単に添加された栄養であることも。

加工しやすくする → 豆腐の製造過程で大量に発生する泡を消すために使われる消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)など、製造効率をUPできます。

食品添加物は本当に安全?
安全と言われているけれど...

日本人の食品添加物の摂取量は、平均1日11g、年間4kgなどと言われていたりもしますが、様々な調査方法(参照)による推定の試みがあるものの、はっきりわかっていないようです。


それに、加工助剤やキャリーオーバーのように、表示を省略することができる食品添加物もあります。

加工助剤とは

食品の加工の際に使用されるが、(1)完成前に除去されるもの、(2)その食品に通常含まれる成分に変えられ、その量を明らかに増加されるものではないもの、(3)食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないもの。
例)プロセスチーズ製造時に炭酸水素ナトリウム(重曹)を用いたとしても、加熱融解の工程で大部分が分解してしまい最終食品への残存はごく微量になる場合には加工助剤に該当

厚生労働省

キャリーオーバーとは

原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。
例)せんべいの味付け用に、安息香酸(保存料)を使用したしょうゆを用いたとしても、当該添加物が最終食品であるせんべいの保存料として効果を持たない場合にはキャリーオーバーに該当

厚生労働省

キャリーオーバーとは、つまり、保存料入りのしょうゆを塗ったせんべいが、しょうゆによって賞味期限が伸びなければ表示しなくてもよいということ。保存料としての効果を発揮するのに必要な量よりは少ないけど、含まれていることには変わりがない。。。

隠れ添加物が世にあふれているってこと?私たちが思っている以上に添加物が使われているのです。チリも積もれば、、、ですよね。


また、厚生労働省が認めている食品添加物の安全性試験は物質ごとに行われているため、複数を摂取した時の影響は調査されておらず実態に即していません。


日本は添加物大国です。 先進国の多くで使用規制や表示義務などの措置が取られてるのに日本ではなんの規制もないものもある中、国が主張する「安全」を信じられますか?


例えばトランス脂肪酸。マーガリンやショートニング、スナック菓子、市販の揚げ物などに含まれ、LDL(悪玉)コレステロール値の上昇、動脈硬化、炎症によるアトピーやアレルギーの原因になると言われています。マーガリンやショートニングはパン、ケーキ、クッキーなど、これでもか、っていうほど使われています。


農林水産省は、「平均的な食生活であれば、日本人のトランス脂肪酸摂取による健康への影響は低いと推定」しています(参照)。

「平均的な食生活」ってなんでしょう?味噌汁と焼き魚の定食?カレーライス?これだけ食生活が多様化した中で、みなが同じような食生活をしていません。今は昭和の時代ではないんです!!私は外国人のパートナーに合わせて、日本にいながらパンやパスタがメイン、和食は週1程度という生活を10年以上続けていました。


トランス脂肪酸が危険であるという情報を発信せずに、「和食メイン、脂肪の取りすぎを控えてバランスのよい食事を心がけているはずなので問題ありません」というのはなんだかおかしい。


コンビニ弁当やスーパーのお惣菜を毎日食べている人、パンやクッキーが大好きな人、たくさんいますよね。安全でないものはやはり規制、少なくとも表示の義務を課して、消費者個人に選択の機会が与えるられるべきだと思いませんか?


安全な食品添加物もあります。 豆腐を作るときに使う「にがり」などがそうです。

無添加食品のメリット

体の細胞は食べたものでできている

健康・美容によい
体の細胞はすべて食べたものでできています。
私は8年間、アトピー治療としてステロイド外用薬、抗ヒスタミン剤の内服薬と注射を続けても治らずとても辛い思いをしましたが、無添加・オーガニックの食生活を徹底して以来、かゆみが出るのは夏の2ヶ月間ほどに軽減しました。そのかゆみも漢方やアーユルフェーダのハーブでコントロールできるレベルです。

素材本来の味がわかるようになる
無添加のものを食べて続けていると、味覚が研ぎ澄まされて素材本来の味がわかるようになり、化学調味料の強烈な味を受けつけなくなります。

新鮮なものを食べるようになる
消費期限・賞味期限が短い分、早く消費すればよい。 余分なものを買わないと冷蔵庫の中がスッキリします。 私は食べ物を廃棄したことは滅多にありません。外食の予定が入って購入したものを食べるタイミングがない場合は冷凍すれば無駄にせずにすみます。

加工食品を食べる機会が減り、お財布にやさしい
考えずに習慣で買っているものってありませんか? わざわざ買わなくても美味しく簡単に作れるものはたくさんあります。 添加物たっぷりのドレッシングを買わなくても、塩とオリーブオイル、レモンまたはビネガーをまわしかけるだけでシンプルで飽きないサラダになります。

環境にやさしい
食品添加物は、毒性のある化合物の合成、有害な化学物質や溶剤、副産物の処理などにおいて環境に負荷がかかりますが、無添加だとその害がありません。

無添加食品のデメリット

製品の価格が高いものが多い
原料・製造・輸送コストがかかるため価格が高くなってしまいます。
安価な化学調味料に比べ天然の食物は原料コストが高くつきます。添加物によって製造工程を簡単にしなければ人件費がかかります。保存料が入っていない分、常温でなく冷蔵で輸送する必要がある場合など、輸送コストも上がります。

消費期限・賞味期限が短くなる場合がある
保存料や品質改良材を使わないため消費期限・賞味期限が短くなる場合がありますが、製法や流通時の温度管理などの工夫で解決できることもあります。

実際無添加でない場合もある
食品添加物の表示義務がないものがあるため、信頼できるメーカーであるか見極める眼力が必要。

サプリメントにも添加物がいっぱい

美容や健康のためにサプリメントを摂っている方も多いかと思います。

ところが健康維持・増進のためにサプリを飲む努力が、かえって健康を蝕んでしまっているのかもしれないのです。一般の食品と同様に、サプリもコストを下げるためにいろんな添加物が添加されているものが主流です。パッケージや説明をしっかり読んで、質のいいサプリメントを選びましょう。無添加・オーガニックのサプリがやはり安心です。

まとめ

目の前にある添加物入り製品を食べたからといって直ちに健康の害になることはありません。それくらいの安全性は十分に確立されています。ただ、一生食べ続けるとどうなるのか(今は人生100年時代ですよ!)、他の添加物との相互作用について調査されていない、など不安要素がいっぱいです。


アレルギーなどの現代病は食品添加物や農薬、化学物質が一因とされています。一般的な生活では、肝臓と腎臓が処理しきれないほどの化学物質にあふれています。「腐りにくい=安全」というのは単なる目先の安全だと思いませんか?


どうしても添加物を使用せざるを得ない場合があるにしても、ご飯に真っ赤に色が移る梅干し、蛍光イエローのたくあん、わざわざその色にする必要あるのでしょうか? 私は自家製の梅干しやたくあんの本来の色を知ってからは、着色したものではとても食欲をそそりません。これは消費者の意識の問題です。


みなさまはどうお考えですか?


RECOMMENDED